住まい選びの豆知識

「電車通勤ブーム」の終焉

お悩みカテゴリー: コロナ後の職住環境の変化
キーワード: 住まい選びの思考法
2020.12.12 2021.06.19

コロナ禍において人も企業も対応が二つに分かれています。この状況は一時的なものでまた以前の日常が戻って来ると考える層と、一度起きたことは二度三度と起こるから新しい常態(ニューノーマル)に適応しなければならないと真剣に考えて行動する層です。

これって、自然災害に対する向き合い方ととてもよく似ています。

一度、水没した場所にまた戻って住むのか?

もう二度と水没しないように水が絶対に到達できない高台へ移住するのか?

それは人によって判断が異なることでしょう。もちろん、どちらが正解というのはありません。

つまり今回のコロナ騒動というのは伝染病という「災害」に対してどのように行動するかを突き付けられているとも言えます。対策は可能です。自然の摂理に従えばいいんです。水は高いところから低いところへ流れていき、絶対に逆はあり得ないんですから水害を避けるならば高台に住めばいい、ということです。

コロナなどの伝染病が蔓延するのは、集団感染防止のために避けるべきとされる密閉・密集・密接を指す、3つの「密」・三つの密とも表記され、一般に3密と略される場所です。英語圏ではThree Cs・3Csとして普及しています。つまり人が多い場所を避ければ良いのです。

思えば、この世の中で人間という存在がいちばん不衛生なんですね。コロナはそのことに多くの人が気付くきっかけになりました。赤の他人と密着して過ごす満員電車、どこに行っても行列が出来ていたり、駅へ向かう人波が溢れかえっていて、駅の構内やホームも人だらけです。つまり都会は伝染病災害リスクがめちゃくちゃ高いことが露呈したんですね。

じゃあ、どうする?この選択を突き付けられたのが今回のコロナ騒動です。これまで通勤重視で都心都心!駅近駅近!と声高に言われ続けてきた住まい選びが、まさに今、大きく揺らごうとしています。だって、どっちも密なんだもん笑

この状況にさっさと方向転換をする動きが加速しています。実際に当方に相談に来るクライアントさんがこぞって都心の自宅を売却して湘南や軽井沢、はたや札幌などの地方移住を検討し始めたからです。これはまさに今、東京がここ十数年では初めて流出が多くなり人口が減少に転じたことと完全に一致します。

感覚的に、僕のクライアントさんの9割はテレワーク化しました。出社は月1~2、なかには緊急事態宣言以降、一度も出社していない人もいます。通勤が要らなくなったにもかかわらず、伝染病リスクが高い人が多い場所に住む理由が見当たらなくなったということです。

でも一方、品川駅など山手線ターミナル駅の調査では、コロナ前の5割程度の混み具合だそうです。ということは、この状況下でも変わらずに電車通勤という人が密集する状況の中に身を置いている人がまだまだ多くいるということです。

もちろん医療関係や工場勤務など、テレワーク化しづらい仕事をしている人が一定数いることは理解できます。でもそれって働いている人全体の半分もいると思いますか?だとしたら余計に、そういうテレワーク化できない人のためにも電車通勤をしない動きをもっともっと加速することが社会貢献ではないでしょうか?

これは変わろうとしない経営者がいちばん問題ですが、それに甘んじて働いている社員も同じです。惰性で生きた結果、伝染病リスクが高い状況の中に身を置いて、自分が感染して苦しむだけだけく、それを家族や大切な人、さらにそれ以外の多くの人の生命を危険にさらしている、自分も加害者になるという認識と危機感が大事ではないでしょうか?

あと10年もしない、僕らの子ども世代が働く時代になると間違いなく満員電車は消滅しています。例えればスキーブームが終わったようなもんです。高いお金を払って、決して快適とは言えない夜行バスに長時間乗って、着いたら大行列のリフトを何時間も待って乗って、昼にはアルマイト製のやっすい器のマズいカレーを1,500円も出して食べていました。

このように何の努力もしないでも人がくる状況というのは、必ずその産業が甘えて結果、衰退します。歴史は繰り返す、まさにそのものです。満員電車を当たり前のように走らせている鉄道会社はもうそろそろ気付かなければいけないのではないでしょうか?

時速100キロ近いスピードで走る乗り物でシートベルトをしないどころか、みんな立って乗っています。ロングシートとかなんか言って、進行方向から90度横向きに乗るものなんて電車以外にありません?満員電車なんかそれこそ、時折道路で見かける牛や豚が運ばれていくトラックより完全に密です。

今回のコロナがきっかけで働き方が大きく変わり、これまで時短でしか働けなかった子育て中の人が、自宅でフルタイムで働けるようになったそうです。それを嬉しそうに話している女性や男性の話を聞くことがあるのですが、ようやく「人間らしく」生きられる時代が到来したと思いました。

コロナもそうですが地震や台風やなどの災害はすべて、負の側面もありますがこれまで惰性で続けていたことが「それってほんとうに良いことなの?」という気付きのきっかけでもあるように思います。

都心も駅近も価値が無くなっていく近い将来、あなたはどこに住んで、何をして楽しく生きますか?

住まい選びに必要なのは、情報ではなく「思考法」

そもそも住まい選びに必要なのは知識でも情報でもない、どう選べばいいかの判断基準、つまり思考法です。
9割が知らずに買っている不動産の真実をわかりやすく伝え、家をさがすすべての人が正しい思考法のもと、最適な判断をしていただくため、日々発信していきます。

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