売り方が、雑
2015年4月10日
2015年4月10日
ポストに「○○マンションをお探しの方がいます」や「〇〇町 新築戸建 3980万円」といったチラシが毎日のように入ってきませんか。
住まい選びのお手伝いに携わって、このことにすごく、違和感を感じるようになりました。
スーパーの特売じゃあるまいし、数千万円の商品をチラシで売るなんて、なんだか安っぽい気がしませんか。
また、ネットでも価格がずら~と並んでいますが、そもそもネットショッピングするような商品でしょうか。
とにかく、売り方が安っぽい気がします。なにしろ、よほどのお金持ちでない限り、みなさん年収の何倍もの住宅ローンを組んで、長い年月をかけて買っていくものです。
なぜ、このような売り方になっているのか考えてみると、ひとえに90年代バブルまでの高度成長期に起因しているように思います。当時、土地神話というものがあり、日本中の不動産は「買えば上がる」という状況でした。
選別の必要が無く「とにかく買って、失敗したら売ればいい」という感覚だったのだと思います。
高度成長期は大量生産、大量消費時代でしたので、情報も質があまり問われることもなく、不動産に関しては低成長時代の今も、チラシやネットで質の低い情報が「垂れ流し」され続けているように感じます。
不動産というのは、自動車と異なり、同じものが存在しません。人と人とのご縁のように、人と住まいはご縁で結ばれるものだと感じています。
長年、住んできた家族との思い出がいっぱい詰まった家を売る人の気持ち
これから家族との思い出をいっぱい満たすべく、家を買おうとする人の気持ち
私は、こういった方々の思いとご縁を丁寧に紡ぐ、そんな関わり方をしてきましたし、これからも続けて行きたいと思います。
ちなみに、チラシやネットで得られる情報の質については、ここでは書ききれないので、また改めてじっくり言及していきますね。