永遠の命
2015年5月1日
2015年5月1日
私は銀河鉄道999が好きです。現在41歳の私が、人生で初めて観たのは、5歳の頃におばさんに連れてってもらった「銀河鉄道999」でした。
ゴダイゴの軽快な音楽と深い哲学。機械伯爵に母親を殺された主人公・星野鉄郎は、永遠の命を手に入れるべく、案内人「メーテル」とともに999で銀河の旅を続けます。
旅の最中で出会った宇宙海賊のキャプテンハーロックとやり取りをする中で「永遠の命と言うのは、親から子へ、そして孫へと受け継がれていくもの」ということを気付かされます。
個体としての永遠の命を手に入れようとした機械人間の最大の失敗は、命に対する謙虚さを失ったことだったのです。5歳の私は、このことにものすごい衝撃を受けました。
私は、この「永遠の命」のくだりがとても好きで、大人になった今でも、時折思い出して大切にしています。自分の命だけでなく、家族の命、そして周りの方々の命のたいせつさを、ほんとうの意味で実感できるようになるからです。
自分が今、この世に生を受けているのは、両親、祖父母と繋がる永遠の命を継承してきたからで、この「あたりまえ」の恩恵に感謝しつつ、しっかりと自らの生を全うしつつ、子や孫の世代へバトンを渡していかれることに、無上の歓びと、幸せを感じます。