世の中を知るには新聞 世の中を理解するには書籍
2018年10月11日
2018年10月11日
さて今回は、最近読んだ本で感じたことをお話します。
その本とは、私と同郷の信州出身で、好きなジャーナリストの池上彰さんと、元外務省主任分析官で作家の佐藤優さん共著「僕らが毎日やっている最強の読み方」です。
その中でも影響を受けた言葉が、今回のタイトルでもある「世の中を知るには新聞 世の中を理解するには書籍」でした。
ネットが普及して情報量は以前よりも圧倒的に増えましたが、年間数百冊の書籍を読んでいる本の達人は昔も今も、そしてこれからも変わらず新聞と本を重要視しています。
これは日々、私も住まい選びの勉強会の講師をしていて感じるのですが、ネットやスマホに依存する人ほど、何を信じていいのか迷っています。
考えてみれば至極当然なのですが、それは触れているのが情報ではなく、実は特定企業や営利目的の広告だからです。
読んでいくうちにマンションやら戸建やら、何らかの物件を購入したいと思いこまされていきます。
巧妙な罠とも言ってよいかもしれません。
テレビにしても、当然ですが大手企業から多額の広告費をテレビ局は受け取っているのですから、スポンサーに不利な情報は一切放送されません。
笑い話のようですが、日々の通勤電車には某不動産検索サイトを運営している企業が「賃貸VS購入講座」と称して「今、家は買い時?」みたいなことを、あたかも学べそうな広告を出しています。
ですが仕組みを考えると「おかしいな?」とすぐに思うのですが、電車のつり革広告は路線にもよりますが一日当たり数百万円かかります。
そんなにも広告費をかけて宣伝している講座で、果たして公平中立な見解が得られるでしょうか?「どうせ購入に誘導される」と思うのが賢明です。
思った通り、「賃貸VS購入講座」のつり革広告の隣には、なぜかとある工務店の広告が並んでいました笑
これは推測ですが、おそらくこの工務店が自ら「賃貸VS購入講座」と称して「今、家は買い時?」と集客をしても誰も来ないから、この某ネット検索サイトで有名な企業の冠を借りたのでしょう。
私たちが日々、目にする情報の大半が特定企業の営利を目的とした広告であることに愕然とするとともに、それらに惑わされない根っこをしっかりと持つことが大切であることを改めて、考えさせられました。