いつ買うのが正解?
2021年1月2日
2021年1月2日
さて、今回は「住み替え時」についてです。
私のところには日々、さまざまなクライアントさんが相談に来られます。
・単身の方
・婚約をしたお二人
・ご夫婦の方
・赤ちゃんを連れた方
・保育園のお子様連れ
・小学生のお子様連れ
・中学・高校生のいるご家族
・・・などほんとうにいろいろなライフステージの方がいらっしゃいます。
「では、理想の住み替え時っていつ?」
そんな疑問が湧いてきます。
でも、実は当たり前ですがこの問いに正解はありません。
ご家族それぞれの正解があっていいんですよね。
ただ、客観的プロ目線からお伝えできることがあるとすれば、「早いほど良い」と思います。
どうしてかというと、大きく3つの理由がありますので、これから詳しく書いていきたいと思います。
一つ目は「住居費の節約」です。
過去の私の住み替えを思い返してお話しすると・・・
・学生時代~社会人2年目 at千葉
5万円/月×12か月×6年=360万円
・社会人時代 at横浜
6万円/月×12か月×6年=432万円
・結婚初期 at横浜
8万円/月×12か月×2年=192万円
・14年間におよぶ賃貸生活で大家さんにあげたお金
360+432+192=984≒1,000万円
・・・
いや~、だいぶ、会ったことも無い、見ず知らずの大家さんを豊かにしちゃった~
というのが正直な感想です(涙)
見ず知らずの大家さんを豊かにしてしまうくらいなら、買えばよかった!というお話です。
だってだってだって、変な話、学生時代だって仮に親にマンションを買ってもらって、そこに住めば良かった!と思います。
実際、自分の子どもが都心の大学に通う時は、港区あたりのマンションを買って住まわせます。
大学生活4年間で4~500万円も家賃で出てしまうより、5~600万円のワンルームを買えば、卒業した後は売っても貸してもいいわけです。
売れば多少の損失は出ても、それでも家賃ほどはいかないです。
貸せば年間で100万円くらい稼いでくれる、頼もしい稼ぎ頭になってくれます。
結論から言えば「賃貸生活は一切、不要だった」ということです。
独身時代はワンルームを買っては売って、エリアごとに住み替えていく。
新婚時代は2DKを買って住むか、家族が増えることを想定して3LDKか、もしくは戸建を買えばいい。
やどかりのように、そのときのサイズに合わせた家を買って売ってを繰り返すだけ。
なぜ私が賃貸生活をしていたか、といえば「そういうふうに思いこまされていた」に過ぎません。
世間一般の「持ち家は終の棲家」という感覚にとらわれていました。
だから若い頃は「まだまだ先の話」とか「自分には家はまだ買えない。早い」と勝手に思い込んでいました。
考え方を変えるだけで、自分はもっと金銭的に豊かになっていたんですね。
よく言われるのは「お金持ち」になるのは実は結構簡単で、支出を抑えるだけでいいです。
このご時世に収入を増やすのは大変ですが、支出は工夫次第で大幅に減らせます。
家計支出でもっとも大きいのは住居費です。
家賃にするか、住宅ローンにするか、決めるのは自分自身。
よく例えられるのは「お風呂にお湯をためる時、ちゃんと栓をしていますか?」ということ。
賃貸生活は、ともすると毎年小型車を買っては乗り捨ててを繰り返しているくらい、支出します。
その支出を将来の自分を豊かにする不動産資産に貯めていくかどうかは、発想の転換次第です。
長くなりましたが、家を買うと決めたなら早いほうが良い理由は、お金の面でした。
住宅ローンの借入ができないかも知れない、その二つ目の「健康リスク」です。
住宅ローンを借りる条件として、生命保険に加入する必要があります。
年齢が上がると、保険に入りづらくなります。
私自身、家を買った30歳前後は、健康診断に何もひっかからなかったです。
でもアラフォーのいま、結構検査項目でイエローカードが点灯します(汗)
正直、いまは家を買えるか自信がないです・・・
家を買うなら、住宅ローンが組みやすい若いうちだなあ~と実感しています。
三つめは、Quality Of Life(生活の質)です。
これは二つの点で、持家の方が高まる傾向があります。
一つは、「好きな場所に住んでいる」という歓びです。
やはり買うとなると、賃貸以上にしっかり吟味するので、賃貸より自分の好みに合った場所に住めます。
・旅行から帰ってきても寂しくない
・仕事が終わると早く帰りたくなる
・休日はリビングでくつろいでいるのが好き
・広いキッチンで料理をするのが楽しい
私がお手伝いをして家を買った方はみなさん、自宅が大好きです(^^)
好きな場所に住んでいると、毎日が楽しく、気持ちよく暮らせるので、自然と運気も上がります。
「仕事も私生活も以前よりも良くなった」という感想を持つ方が多いです。
生活の質の一つ目は、精神面の効用でした。
さて、生活の質の二つ目は、物質的な面です。
基本的に賃貸物件よりも、分譲物件の方が耐震性、耐久性が高く、音漏れや振動も少ないです。
なぜかと言えば、「誰のために建てられているか」の違いですよね。
賃貸住宅の目的は「大家さんが稼ぐため」です。稼ぐにはできるだけ、コストを抑えたいですよね。
それにはまずは、建物は必要最低限の質にして、じゃんじゃん家賃を払ってくれる人に住んでもらう。
だって、わざわざ壁を厚くしたり、耐震性を上げてもお金がかかったもったいないだけです。
自分が大家さんになった時の気持ちを考えたら、当たり前のことですよね。
一方で分譲住宅は住む人に選ばれる必要があります。
華奢で地震に弱く、壁が薄くて音漏れがするような住宅だと買ってもらえません。
だから、買う人にちゃんと選ばれるためにしっかりした造りの家になります。
賃貸アパートから持家に引っ越した人は、子どもを必要以上に叱らなくなったと言います。
賃貸にいた頃は、お隣や下の階のお宅が気になって、ついつい子どもを怒ったそうです。
日常でやはり、注意したり、怒る機会が多いのは、楽しい生活からは遠くなってしまいます。
これも結局「慣れ」であることが多くて、賃貸だと当たり前だったことが、持家を買った後は「異常」だったと感じる方が多いです。
「こんなに快適だったら、もっと早くに買えばよかった」
9割以上のクライアントさんが口を揃えて言うので、これは真実なのかも知れません。
私自身も、30歳で家を買ったのは早いほうですが、「もっともっと、早くても良かった」と痛感しています。
むしろ学生時代から通算14年の賃貸生活など、一瞬たりとも必要が無かった、とも思うのです。
もちろん、賃貸と持家、それぞれの特徴があり、どちらが良い悪いということではありません。
ですが、購入を検討しているのでしたら、早いほうがいいです。
要は賃貸人生でいくのか、持家人生でいくのか、どちら派かは決めたほうが良いと思います。
決めかねてだらだら時を過ごすのは、限られた時間がもったいないように思うのです。