家はいつでも買えるわけではない
2021年1月2日
2021年1月2日
さて、今回はちょっと悲しいエピソードです。
ご相談に来られたのは40代のご夫婦です。
「子どもも授かったし、そろそろ家を。」と夢を膨らませていました。
私が気になったのは、住宅ローンを組む主体であるご主人の年齢です。
私もそうなんですが、自分が家を買った30歳前後はそれほど、健康診断の項目も良好でした。
でも30代後半になり、40代に入ると、途端に検査結果で引っ掛かる項目が増えます(^^;)
実は、住宅ローンを借りるには、大きな生命保険に加入する必要があります。
どのくらいかと言えば、家を買えるだけの分の借入額相当の保険です。
数千万円分の生命保険に加入するって実は結構、ハードルが高いんですよね。
私も、今の自分の年齢だと、家を買える自信がちょっと弱いかもしれません(汗)
貸す側からしたら、やっぱり若くて健康な人に貸したいと思います。
保険会社だって、できるだけ保険は使わないようにしたいから、やっぱり同じ思いですよね。。。
オリンピックや金利、そして消費税増税などの経済情勢で煽られたり、急ぐ必要はありません。
ですが、住宅ローンの力を借りて家を買おうとするのであれば、ちょっと貸す側の気持ちになっていただきたいのです。
相談に来られた40代のご夫婦ですが、住宅ローンの仮審査の結果は「否決」でした。
減額承認でもなく、一銭も借りられないという判定が出てしまったのです。
プライバシーに関わることですので、詳細はお伝えできませんが健康リスクがあると判断されました。
そのために、住宅ローンの借入が可能となる条件の、生命保険に加入ができませんでした
「もっと早く、行動していれば・・・」ご主人の辛そうな表情が忘れられません。
奥様も残念そうですが、ご主人の気持ちを慮ってか、なるべく悟られないようにしています。
ご夫婦の心情は察するに余りあるほどで、私もなんと言葉をかけて良いかわかりません。
実は、こうしたケースはこのご夫婦だけではなく、50代の方や若いと30代後半の方でもあります。
何度も申し上げますが「家はいつでも買えるわけではない」ということを心に留めておいていただきたいのです。