シンプルに考えるー無料サービスのしくみ
2015年7月18日
2015年7月18日
スマホアプリのLINE。私も、スタンプが大好きでいろいろダウンロードしながら妻やクライアントさんとのやり取りを楽しんでいます。今、LINE株式会社の元代表で、現在は顧問をしている森川亮さんの著書「シンプルに考える」を読み終えました。
「やりたいことを追及して、ユーザーニーズに応える」これが仕事におけるMissionだという、とてもシンプルなことが自社のLINE開発の事やGoogleやアップルなどの事例も交えて、とてもわかりやすく書かれており、腑に落ちました。
日テレ、ソニーを経てLINEの前身のハンゲームに入社したいきさつからも、森川さんはやりたいことを追求してきたことがわかります。ただ、それはわがままを押し通すのではなく「人の気持ちがわかる―ユーザーニーズに応える」ことを貫いてきたのです。
森川さんのようなすごい方と同列に語るわけではもちろん、ありませんが私も良く人から「この時代、よく官公庁を辞めて民間企業へ転職しましたね。果ては、起業ですか。」と驚かれます。
大学を卒業して東京都、横浜市役所を経て資産運用会社へ転職。そして現在は不動産を扱う仕事に従事しています。扱うものは違っても、一貫しているのは「より多くの人と、歓びを分かち合いたい」この一心でこれまで、歩んできました。
社団法人「住まい選びコンシェルジュ協会」のサービスも独自性が高いため、浸透に時間が掛かるかと思いきや、法人登記からまだ半年も経たないうちに、さまざまな検索キーワードからお問い合わせをいただくようになりました。
「なぜ、無料なんですか?」これは最も多く受ける質問ですが、実はいまのネット上のサービスって、LINEやGoogleの検索など、無料のものがほとんどなんですよね。もちろん、ボランティアでないことからも、それぞれの「無料のしくみ」はあります。
社団のサービスの肝は、「物件検索からの住宅購入を卒業する」ことです。どういう事かというと、現在のSUUMOなどの不動産検索サイトは「物件の重複と掲載物件が限られている」という、実はとても使いづらいものなので、そんな検索に時間をかけず、「もっと楽しくて役に立つ住まい選びをしませんか?」とお伝えすることです。
ネット検索から問い合わせた物件を購入した人は1割にも満たないにもかかわらず、たまたま問い合わせた不動産会社の営業マンから紹介された物件を購入した人は5割以上という事実が、「物件をダシにした営業マンとの出会いの場」という、ネット検索サイトの本質を突いています。
同じ物件がいくつもの不動産会社から掲載されているのは、サイトを運営しているのが広告会社で、とにかくたくさん物件を掲載すれば、それだけ広告収入が増えるという不動産会社をカモにした「商業主義」にひた走っている証左です。
現在の不動産物件はREINS(レインズ)という、全国の不動産会社がアクセスできる共通のオンラインデータベース上にアップ、日々更新されています。「どこの不動産会社ののれんをくぐっても、出てくる物件はほぼ同じ」ということです。
そうであれば、物件のこと、地盤のこと、治安のこと、地域のこと、資金のこと、住宅ローンのことを、公平中立な立場で丁寧に、親身になってわかりやすく情報提供してくれる不動産会社・担当者から購入したいと思うのが自然ではないでしょうか。
クライアントさんのために日々、愚直に頑張っている不動産会社にとっても、しっかり信頼関係が築けるクライアントさんを紹介してもらえることで、広告費用を大幅に削減でき、その分を社会貢献事業など、世の中に還元できるようになります。
社会還元資金の一部を、社団法人「住まい選びコンシェルジュ協会」の運営費用としていただいている、このしくみにより問い合わせをいただいた方には無料でサービスを提供できるのです。
人と歓びを分かち合うために日々、精進する―私は、これからも愚直に貫いていきます。