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大手の看板に惑わされない

2015年9月1日

「契約前と後で、担当者の言う事が違うんですけど、どうしたら良いですか」

昨日の午前中、大手不動産会社で物件を契約した方から、こんな切実な問い合わせをお電話で頂戴しました。

まずは、じっくりお話を伺うと、出るわ、出るわ、という感じでした。「詐欺じゃないの?」と思うほどに、契約するまでとした後の話が全く異なるのです。しまいには、担当者が「そんなことくらい、たいしたことではございません!」となんと、逆切れしたそうです。

私は、このクライアントさんがどうされたいのかを伺い、しかるべき公的機関を紹介しました。ですが、この問題はとても根が深いと感じました。日本人に特徴的な「大手」や「ブランド」信仰です。

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実は日本人は権威が大好きです。「判官贔屓」という言葉は、まさにそのことの裏返しではないでしょうか。

商売において、ほんとうは商品や担当者そのものの質が重要なのですが、結構、お店の看板=ブランドで「ここの商品や担当者は大丈夫」という、まったく根拠の無い安心感に浸っている方が意外と多いのではないでしょうか。

住まいといった不動産など、高額な商品ほど、実は会社よりも担当した人の質が問われます。借りたり、買ったりした後に「こんなはずじゃ無かった」という思いを抱かないように、物件よりも信頼できる担当者選びをじっくりと慎重に、したいものですね。

※営業マンでなく、クライアントの幸せを願い、寄り添えるコンシェルジュは、不動産業界全体においてとても希少な存在で、一割もいるかいないか、という実情があります。

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