住み替えの無料教習所
2015年12月12日
2015年12月12日
みなさんは車を運転しよう!と思った時、はじめに何をしましたか?おそらくほとんどは教習所に行って、車のしくみや交通ルールといった「運転のしかた」を学んだのではないでしょうか。
「何を当たり前のことを」と思われるでしょうが、では、こと人生でいちばん大きなお買いものである住まいに関しては、「住み替えをしたい」といきなり、不動産屋や住宅展示場のハウスメーカー、新築マンションのモデルルームなどに足を運びお客様カードやアンケートを書いていませんか。
またはSUUMOなどの広告サイト(検索だと思い込んでいる人が多いですが、違います)や売却査定サイトに安易に住所、電話番号、メールアドレスを登録して、複数の不動産会社に個人情報を垂れ流してはいないでしょうか。押しの強い営業電話やしつようなメールに悩まされている相談が後を絶ちません。
不動産屋、住宅展示場、モデルルームにいるのは百戦錬磨の「売らんがな」している営業マン。みんな手ぐすねを引いて待っています。そこにいきなり飛び込むのは、営業マンからすると「カモがねぎ背負ってやってきた」状態で、教習所に行かずに目の前の大通りに飛び出すようなものです。
最近の相談でも、半年前に家を買ったけど「こんなはずじゃなかった」という思いが日増しに強くなるので住み替えをしたいがどうすれば良いか、というお話がございました。聞けば2~3箇所、モデルルームを見て、とある営業マンに「いまならば、値引きします」と言われ即日契約してしまったそうです。
売却に関しても、いきなり査定サイトに登録してしまう人がいますが、車と違って家の査定は買い取り価格ではないんです。実際は不動産会社を経由して、自分で市場に店を出して売り出すようなものですので、いくら高値の査定がされたとしても「まったく意味が無い」ことなんです。
いきなり「購入」ではなく、いろんな物件を見て歩き地盤や建物のこと、エリアや相場のことを知る
いきなり「売却」ではなく、ためしに売り出してみて、どのくらい引き合いがあるかを知る
失敗が許されない不動産の購入・売却にはこの「準備期間」がとても大切です。何の知識も技術も無いまま、いきなり公道を運転して大きな事故を起こさないよう、ぜひ住み替えの無料教習所として、住まい選びコンシェルジュ協会をご活用いただければ幸いです。