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住まい選びの総合医

公式ブログ

目の前のクライアントさんに、しっかり向き合う

2015年7月27日

「職場で山田さんのことを話したら、紹介して欲しいって言われたんですけど、いいですか?」

昨日、クライアントさんから嬉しいお電話を頂戴しました。そういえば、ここのところ、こういったお話をいただくことが多いです。

このクライアントさんの職場の方は、まだ何にも不動産のことを知らない、ということでした。まさに「私向き」の方だと思います。こういう方がいきなり不動産会社に問い合わせをすると「カモ」にされてしまうことも少なくありません。

「親友や家族といった、自分にとって大切な人だとしたら、どうするか」が真の意味で信頼されるサービスを提供するうえで、とても重要だと感じています。悲しいことに、知らないことを良いことに、口先の「営業トーク」でノリと勢いで買わせるのが不動産業界の現実です。

住宅展示場に行けば、そこには実際にはあり得ないほど広くて立派なモデルルームがあり、新築マンションのモデルルームに行けばプロモーションビデオなどでも、買えばあたかも「夢の生活」を実現できるかのように刷り込んできます。まさに「イメージ戦略」です。

結局、目の前で向き合っている人が、商品だけで繋がっている「お客様」なのか、人と人の信頼関係が基盤にある「クライアントさん」なのかという「意識の違い」がとても大きいのではないでしょうか。

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話が飛びますが、我が街のプロ野球団「横浜DNAベイスターズ」は観客動員数の伸び率が両リーグ12球団中トップだそうです。特別、広告宣伝に費用を掛けるのではなく、「いかに、球場に来ていただいた方に楽しんでいただくか」に力を入れています。

靴を脱いで、自宅のようにくつろげる「リビングシート」は子連れに大人気。ビールサーバーまるごと貸出サービスは大人数の仲間同士で盛り上がるのに、大ウケ。ちょっと高いですが、野球解説者の解説を聴きながら観戦した後は、中畑監督とディナークルージングできるチケットも大人気だそうです。

話に聞くだけですごくワクワクしませんか(^^)実際、一度足を運んだ人は楽しかったことを周りの人に話します。すると、それを聞いたは「行ってみたい」と思うそうです。まさに、顧客が「ファン化」した瞬間です。

広告宣伝に力を入れるスタイルというのは、新規顧客ばかりに目が向いていて、持続性に乏しいとても短期目線に感じるのは、私だけでしょうか。ファンになっていただけるように、目の前のクライアントさんに全力で向き合うことが大切だと日々、感じています。

おかげさまで、私はクライアントさんにも、コンシェルジュにも恵まれていて、SUUMO掲載などの広告宣伝に力を入れたりするような短期目線の方とのお付き合いとはまったく無縁な、心穏やかで楽しい日々を過ごさせていただいております。

今回のクライアントさんなんて、まだご自身の物件ですら成約=購入していないにもかかわらず、職場のたいせつな方を紹介してくださるという、嬉しいお言葉を頂戴しました。ほんとうに、有難いことだと感じます。

豊かな人間関係から生まれる雰囲気が、とても良い循環を生んでいることに感謝して、今日も目の前のクライアントさんとしっかり向き合って、楽しく、と~っても役に立つ、住まい選びのお手伝いに尽力してまいります!

素敵なお引越し

2015年7月23日

昨日はとても嬉しい日でした。早朝から雲一つない夏空が広がり、息子との散歩で富士山がくっきりと見え、大好きな一眼レフで、パシャリ。朝食後にデパ地下へ行き、妻とプレゼントを選びました。贈る相手は私のたいせつなクライアントさんです。

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出会いは2年近く遡ります。アメリカ西海岸在住だった当時、ご帰国後の住まいを探していた時に、私とのご縁をいただきました。嬉しかったのは、複数の不動産会社とメールでやり取りする中で「山田さんが一番、信頼できたから選びました」という言葉です。

当初は半年後にご帰国される予定で、お手伝いをさせていただいていたのが急遽、仕事の都合で一年延びることになりました。私は、アシスタントにも協力を仰ぎ、豊富な物件資料をメールでお送りすることで、リアルタイムの情報を共有させていただきました。

アメリカ在住中も、国際電話で話したり、何度か一時帰国された折にお会いして交流を深めました。優しい笑顔がたいへん印象的で、お人柄の良さが滲み出ていらっしゃる方です。私はほんとうに、クライアントさんに恵まれているな、と感じます。

足かけ一年以上の期間を経て、いよいよ今年の3月に正式にご帰国されました。奥様も、小学生のお子様二人も、クライアントさんの人柄から予想した通り、優しくてとても素敵なご家族でした。

いよいよ、ご家族に実際に物件に足を運んでいただくことになりましたが、意外とすんなり物件が決まりました。期間にして1週間程度だったでしょうか。やはり、決め手となったのはアメリカ在住の一年以上の期間、送付した大量の物件資料でした。

これにより、エリアの状況、相場観、教育環境や治安などの雰囲気が把握できており、十分な基礎知識をもとに探せたのでスムーズに事が運びました。一年以上も現地見学を続けている方でなかなか決まらない方は、ここの基礎知識の収集が不十分なケースが多いです。

建物が完成して完了検査も無事に終わり、お引き渡しが済んでいよいよ昨日、お引越しでした。私は、妻と選んだシャンパンとジュース、お菓子を持ってクライアントさんのお宅へ駆け付けた際、いつもの満面の笑みでお迎えいただきました。

お引越しの最中でご多用でしたので長居せず、プレゼントをお渡して去りましたが、近いうち、ぜひ祝杯をあげさせていただきたいです♪

改めまして、素敵なお住まいへのお引越し、おめでとうございます(^^)

住まいのウインドウ・ショッピング

2015年7月19日

妻と買い物に行くと、男性よりも女性の方が「買い物上手」だな~と感じます。デパートなんかに行くと実感しますが、例えば地上10階地下1階とすると、地下食料品、1階から8階まで女性モノ、9階男性用品、10階レストラン、と売場面積のほとんど「女性モノ」ですよね。

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これはつまり、「買い物経験値」を積む場が圧倒的に女性の方が多い、ということではないでしょうか。買い物の時、私も含めてとかく男性は買うものを決めてから街へ出掛けて、売場へ直行!と直線的に動きますが、妻含め女性はすごくアクティブに動き回ります。

動き方も、同じところを何度も行ったり来たりしたかと思うと、急旋回をしたりと一見、感性の赴くまま、ふらふらしているように見えます。ですが、こうした行動を繰り返すうちに徐々に「照準」を絞り込んでいくのがわかります。

実はこの「ウインドウ・ショッピング」が住まい選びでもとっても大事なんです。戸建、マンション、新築、中古とさまざまな物件を見て回り、実際に触れて、感じて相場観を養い「自分達に合う住まいとは何か」を見定めていく―

こうして経験値を積んでおくと、ご家族それぞれの「判断基準」が明確になり、いざ「買う買わない」を決める時の「瞬発力」が養えます。実は、不動産というのは同じものは二つとない商品ですので「売れてしまえば終わり」です。

不動産は洋服などに比べて、とっても高価なお買い物。ですので、実際に買う買わないを決める段階になる前、できるだけ早い段階からアクティブにウインドウ・ショッピングに出かけて、とにかくたくさん、さまざまな物件に触れてみていただきたいと思います。

シンプルに考えるー無料サービスのしくみ

2015年7月18日

スマホアプリのLINE。私も、スタンプが大好きでいろいろダウンロードしながら妻やクライアントさんとのやり取りを楽しんでいます。今、LINE株式会社の元代表で、現在は顧問をしている森川亮さんの著書「シンプルに考える」を読み終えました。

「やりたいことを追及して、ユーザーニーズに応える」これが仕事におけるMissionだという、とてもシンプルなことが自社のLINE開発の事やGoogleやアップルなどの事例も交えて、とてもわかりやすく書かれており、腑に落ちました。

日テレ、ソニーを経てLINEの前身のハンゲームに入社したいきさつからも、森川さんはやりたいことを追求してきたことがわかります。ただ、それはわがままを押し通すのではなく「人の気持ちがわかる―ユーザーニーズに応える」ことを貫いてきたのです。

森川さんのようなすごい方と同列に語るわけではもちろん、ありませんが私も良く人から「この時代、よく官公庁を辞めて民間企業へ転職しましたね。果ては、起業ですか。」と驚かれます。

大学を卒業して東京都、横浜市役所を経て資産運用会社へ転職。そして現在は不動産を扱う仕事に従事しています。扱うものは違っても、一貫しているのは「より多くの人と、歓びを分かち合いたい」この一心でこれまで、歩んできました。

社団法人「住まい選びコンシェルジュ協会」のサービスも独自性が高いため、浸透に時間が掛かるかと思いきや、法人登記からまだ半年も経たないうちに、さまざまな検索キーワードからお問い合わせをいただくようになりました。

「なぜ、無料なんですか?」これは最も多く受ける質問ですが、実はいまのネット上のサービスって、LINEやGoogleの検索など、無料のものがほとんどなんですよね。もちろん、ボランティアでないことからも、それぞれの「無料のしくみ」はあります。

社団のサービスの肝は、「物件検索からの住宅購入を卒業する」ことです。どういう事かというと、現在のSUUMOなどの不動産検索サイトは「物件の重複と掲載物件が限られている」という、実はとても使いづらいものなので、そんな検索に時間をかけず、「もっと楽しくて役に立つ住まい選びをしませんか?」とお伝えすることです。

ネット検索から問い合わせた物件を購入した人は1割にも満たないにもかかわらず、たまたま問い合わせた不動産会社の営業マンから紹介された物件を購入した人は5割以上という事実が、「物件をダシにした営業マンとの出会いの場」という、ネット検索サイトの本質を突いています。

同じ物件がいくつもの不動産会社から掲載されているのは、サイトを運営しているのが広告会社で、とにかくたくさん物件を掲載すれば、それだけ広告収入が増えるという不動産会社をカモにした「商業主義」にひた走っている証左です。

現在の不動産物件はREINS(レインズ)という、全国の不動産会社がアクセスできる共通のオンラインデータベース上にアップ、日々更新されています。「どこの不動産会社ののれんをくぐっても、出てくる物件はほぼ同じ」ということです。

そうであれば、物件のこと、地盤のこと、治安のこと、地域のこと、資金のこと、住宅ローンのことを、公平中立な立場で丁寧に、親身になってわかりやすく情報提供してくれる不動産会社・担当者から購入したいと思うのが自然ではないでしょうか。

クライアントさんのために日々、愚直に頑張っている不動産会社にとっても、しっかり信頼関係が築けるクライアントさんを紹介してもらえることで、広告費用を大幅に削減でき、その分を社会貢献事業など、世の中に還元できるようになります。

社会還元資金の一部を、社団法人「住まい選びコンシェルジュ協会」の運営費用としていただいている、このしくみにより問い合わせをいただいた方には無料でサービスを提供できるのです。

人と歓びを分かち合うために日々、精進する―私は、これからも愚直に貫いていきます。

100円の贅沢

2015年7月15日

OFFの日は、いつもの早朝散歩に加えて、朝一番のプールで泳ぎます。横浜は夏季の間、公園にあるプールが開いて、一時間100円で泳げるので、私は嬉しくて100円玉を持って公園に駆け込むのです。

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プールの水面には、梅雨明けしたかのような真っ青な夏空が映り、心地よい風が吹き抜けます。キラキラと輝く水を眺めて、しばし「ボー」としながら準備運動をして水に入ると、そこはまるで南の島の海のように透き通り、時のたつのを忘れるほどに綺麗です。

小一時間、延々とクロールで泳ぎ続けるうちに、心地良い気分が増してくるのがわかります。水面から首から上だけ出して、白い雲を追いかけつつ一休みをしている間が、なんとも贅沢な時間に思えるのです。

プールを上がり着替え終わると、少年時代にタイムスリップしたような、少し気怠くて爽やかな、あの夏が蘇ってきます。小銭を握りしめて買いに行くものは、あの夏のアイスキャンディーから缶ビールに変わりました。

ですが、日常の美しいものや素敵なことを楽しめる感性は変わっておらず、むしろあのころに気が付けなかったところにも美しさや儚さを感じられるようになっていることを実感できて、なんともいえない豊かさを味わいました。

ヒアリング重視のワケ

2015年7月10日

当社団がヒアリング=聞取りを最重視している理由。それは「買う人、売る人双方の歓ぶ顔が見たいから」なんです。

もし、自宅を売ることになったとしたら、どうでしょうか。不特定多数に宣伝して買うか買わないかわからない「冷やかし客」まで相手にせず、できるだけ本気のお客様に厳選して検討して欲しいと思いませんか。

一方、買う側としては、できるだけ多くの物件の中から、自分に合ったものを見つけたいですよね。洋服選びもそうですが、なるべく多くのブティックに足を運んで、たくさんの服の中から、いちばん似合う服を選びたいのではないでしょうか。

じつは、売り出されている不動産物件というのは売主の思いに2種類あって、「不特定多数に幅広く宣伝して欲しい」ものと「厳選した顧客にだけ、そっと教えて欲しい」ものがあるんです。

SUUMOなどのネットに出ているものや日々、自宅ポストに投函されているチラシの物件というのは、この前者の情報に限られます。洋服ですら、できるだけ多くの選択肢から選びたいのですから、不動産という、人生でいちばん大きなお買い物ですから、限られた中からではなく、あらゆる選択肢の中から、とびきり合うものを選んでいただきたいです。

そのためにはヒアリングをじっくりさせていただき、「どういう物件が相応しいか」を共有させていただくことで、売り主側から見て「不特定多数の買う側」から「真剣に購入を検討している人」になることで、「厳選顧客物件」を紹介できるようになります。

このように売る人と買う人、双方の思いをたいせつにして、丁寧なヒアリングをして的確な物件を提案していくことが当社団サービスの肝ですので、ここを最重要に磨き上げながら、不動産でご縁をいただいた方々みなさんを笑顔にしていきたい、と思います。

相手を思いやる住まい選びのすすめ

2015年7月9日

「住所だけ教えてください」

 

不動産に携わっていると、こうしたご依頼をいただくことがあります。ご要望に沿えず、たいへん心苦しいのですが、売主様からの要望で不特定多数の方に住所などの機微情報をお伝えすることが出来兼ねる場合があります。

 

というのも、以前のブログでも触れましたが不動産というのは商品の特性上、下記のような理由で情報公開が大幅に制限されることが多々あります。

 

・売りたいけど、隣の人に知られるのは、嫌

・まだ住んでいるのに、知らない人にじろじろ見に来られたくない

・不特定多数の人がひっきりなしに見に来て、駐車などで隣近所に迷惑がかかる

・大切な家族との思い出が詰まった家を、知らない人に勝手に入って欲しくない

 

「いやいや、Googleマップで見るだけで、現地には行かないよ」と仰る方もいますが、「では売る側の立場で、まだ住んでいるのにご自宅住所を検索されたら、どのようなお気持ちになりますか」と問いかけると、ほとんどの方はご納得いただけます。

 

特に、自由にお好みの間取りや外観内装にカスタマイズできるうえ、キッチン、お風呂などのメーカーやカラーセレクトが可能なフリープラン新築戸建など、建築確認を取得する以前の自由度の高い魅力的な物件ほど、まだ前所有者が居住中であることも多く、住所などの個人情報は厳正に管理する必要があります。

 

「情報の質」という言葉があります。物事は万事においてそうですが、簡単に得られるものほど価値はありません。不動産という商品の特性上、「購入を真剣にご検討いただける方」という条件が付されて、売主様よりお預かりしている物件というのが存在するのです。

 

ですのでSUUMOなどに掲載されているものや、ポストに投函されているチラシ、不動産会社から垂れ流されてくる物件情報の中で、価値ある情報を見つけるというのは実は相当、難しいことなのです。

 

前回のメールでもお伝えしましたが、結局、一年以上かけてなかなか良い物件に出会えなかった私のクライアントさんも、たった一度お会いして、私がお見せした中でご自身にとってキラリと光る宝石物件が見つかりました。

 

購入を検討している側の方にも、少し想像力を働かせていただき、ぜひ「売る側の気持ち」をたいせつにした住まい選びをしていただきたいと思います。なえならば、そのほうがお互いに豊かで幸せな気持ちになれるからです。

 

商業主義に踊らされない

2015年7月8日

私がSUUMOなどの不動産物件検索サイトをお勧めしない理由をお話しします。

こうした物件検索サイトをご覧になられた方でしたら、「なるほど」と思うのですが、同じ物件が複数の不動産会社を通じてたくさん掲載されています。なぜ、このような状態になっているかというと、「リクルート」という広告屋さんが運営しているサイトだからです。

広告屋さんは、不動産会社から「広告一件、いくら」という契約をして広告費をもらっています。ですので、同じ物件でも広告したい不動産会社がたくさんあるほど、儲かるのです。探す人の立場からすると、こんなに使いにくい検索は無いのではないでしょうか。

物件が重複しているうえに、売主のプライバシー保護の観点から、すべての不動産物件が掲載されていません。辞書やウィキペディアに例えると、調べようとした単語に複数の意味が掲載されていたり、まったく掲載されていないのと一緒です。

このように一見、探す人の立場に立っているように見える不動産検索サイト。ですが実態はまったく探し手の利便性など無視した広告屋さんと不動産屋さんがタッグを組んだ、商業主義の塊なのです。

少しでも早く、多くの方が気が付いて、貴重な時間を浪費せず、住まい選びをしていただきたいと思います。

「賃貸」と「購入」の違い

2015年7月7日

ご存知の方も多いかと思いますが、不動産を探す際、賃貸と購入では物件の性質に下記のような違いがあります。

 

・ネット上にすべての物件情報が出ているかどうか

賃貸の貸し手である大家さんは空室ロスを最小限にしたいので、できるだけ早く「貸したい」ため、なるべくたくさんの不特定多数の人に見てもらえるようにネット、チラシで積極的に広告をします。そのため、賃貸であれば不動産検索サイトは十分に機能しています。

 

一方、購入の場合、売り手はもちろん売りたい気持ちはありますが、ご家族との思い出やプライバシーなど、たいせつなものがいっぱい詰まっている家をできるだけ繊細に情報を扱って欲しいという思いもあり、ネット上に掲載されない情報も多々あります。

 

・構造の違い

賃貸の場合、大家さんの儲けは「家賃収入―建築+維持管理コスト」になります。ですので出来るだけコストを掛けずに、なるべくたくさんの人に借りて家賃収入を最大化したいと大家さんは考えます。

 

購入の場合は、売り手は選んでもらえるようにできるだけ耐震性を高めたり、壁や床の厚みを増やすことで安全性や居住性を追求します。一概には言えませんが、自ずと賃貸よりも購入の方が丈夫で快適な傾向があります。

 

・管理の違い

賃貸の場合、大家さんは管理コストを掛けたくないので、どうしても最小限の管理になります。ゴミ置き場のごみの散乱やや共用廊下の電球の球切れなどをいちいち報告しないと対応してくれないケースも少なくありません。

 

一方、持ち家は自分の所有物をできるだけ良好に保ちたい意識が自ずと働きますので、管理状態が良好な物件が比較的多いのはこのためです。

 

・隣近所や周辺環境の違い

人の意識はそれぞれのため、一概には言えませんが、賃貸=仮住まい、分譲=長期居住という意識が働く傾向があります。このため、あくまで一般論ですが賃貸の多いエリアの雰囲気、治安は持家のエリアに比べて悪化する傾向があります。

 

賃貸と購入のこうした数値化しにくい性質の違いは、「住み心地」を左右する、買うか借りるかを選択するうえでとても重要な指標になるのではないでしょうか。

 

よくある「買うと借りるのでどちらがお得か」といった金銭的な損得も大切かも知れませんが、せっかく住むのですから、数値化できない価値というものにもしっかりと目を向けてそれぞれのご家族にとって、最適な住まいを選んでいただきたいと思います。

不動産のネット検索という「時間のムダ」

2015年7月6日

え!この物件も初めて見ました。ネットに全部の不動産物件が出ていないのは、ほんとうなんですね。。。

これは昨日、初めてお会いしたクライアントさんの言葉です。この方は2歳の男の子のお母様で不動産会社になかなか行く時間が取れず1年以上、ネットで住まい選びをしていました。今回、口コミで当社団のことを知ったそうです。

不動産というのは商品の特性上、下記のような理由で情報公開が大幅に制限されることが多々あります。

・売りたいけど、隣の人に知られるのは、嫌

・まだ住んでいるのに、知らない人にじろじろ見に来られたくない

・不特定多数の人がひっきりなしに見に来て、駐車などで隣近所に迷惑がかかる

・大切な家族との思い出が詰まった家を、知らない人に勝手に入って欲しくない

売る側の立場になって考えれば、このような気持ちは共感できるのではないでしょうか。自動車などの工業製品とは異なり、売り手の思い出や個人情報など、たいせつなものがいっぱい詰まっているのが不動産という商品なのです。

私は常々、こうした情報をもっと繊細に扱いたいし、その必要性を声高に訴えています。新聞の折り込みやポストに投函されるチラシや、不特性多数の人が閲覧するインターネット上にたいせつな情報を晒す正当な理由など、実はあまりありません。

「情報の質」という言葉があります。石ころと宝石との違いのように、物事は万事においてそうですが、簡単に得られるものほど価値はありません。あらゆることをネットで調べることが当たり前になった時代こそ、この「物事の本質」を再認識することが大切です。

結局、一年以上かけてなかなか良い物件に出会えなかったこのクライアントさんも、私がお見せした中でご自身にとってキラリと光る宝石が見つかったようです。

「この一年以上、ネットで隈なく物件を探し続けていた“つもり”になっていた時間は一体、何だったんだろう」とポツリと仰っていたのが、印象的でした。

時間はとても大切で、価値あるものです。ネット上で不動産を探している“つもり”になっている時間を、ご家族との語らいや仕事の自己研鑽、本を読んだり音楽を聴いたり、絵を描いたりする芸術活動など、それぞれ有効に使っていただきたいと切に、願います。

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※勉強会・相談において商品やサービスの売込等は一切、行っておりません。

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