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住まい選びの総合医

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行動変容

2015年7月5日

「早く片付けなさい」子どもたちが寝る前、妻のお決まりのセリフです。

小5の息子と小1の娘は、時折この「先延ばし」をします。多分、「面倒くさい」とか「気が乗らない」とか本能的なところで自然としてしまっているのでしょうか。しかし、人は経験とともに「先延ばし」が良い結果を生まないことを学んでいきます。

私はよく、クライアントさんから「山田さんはメールのレスポンスがものすごく早いですね。疑問を解消する情報をいただけたおかげで、他の人に買われてしまう前に、物件の検討をじっくりできました。」と歓んでいただくことが多々あります。

人に歓んでいただけることは、とても気持ちが良いことです。子どもたちも何度も、こうした心地良さを味わうことで「すぐにやる」習慣を早く身に着けていって欲しいな、と感じます。

「同じことをしたとしても、時間が経つほど、その価値は減っていくんだよ」

私がこれまでの人生で学んだ経験則を、子どもたちに伝えるのですが、なかなか一朝一夕には行動が変わりません。諏訪中央病院の名誉院長の鎌田先生の言葉「他社に行動変容を起こすには、相手の身になった思いやりと強い意志、生き様が重要」を思い出しました。

「わが子すら、なかなか行動変容を起こさせることは難しい」―このことを日々、痛感させられています。まずは私の日々の行いと、子どもに対する思いを振り返り、今日も感謝と思いやりの気持ちで、家族、クライアントさん、仕事仲間と向き合いたいと思います。

降り続く雨を窓越しに眺めながら、くるみ割り人形のLP(レコード)を聞きながら一杯のコーヒーを飲んでいます。―さあ、今日も爽やかな一日を過ごしましょう!

「ひとくくり」にしない

2015年7月1日

ギリシャの預金封鎖に端を発した、金融危機が騒がれていますね。

私は以前、資産運用会社に長く勤務していたこともあり、クライアントさんからは資産運用や金融商品に関する相談を受けることがあります。

その時、「日本株は大丈夫でしょうか」「成長を期待するなら、新興国が良いんでしょうか」という言葉が必ず、いろいろな方の口から発せられるのです。

「日本」や「新興国」といったくくりは、物事を見極めるうえで「ほんとうに正しい」のでしょうか。なんだか、中学生の頃、先生から「あの学年は優秀」とか「今年は2年生が荒れているな」とかレッテルを貼られたことを思い出すのです。

荒れている学年の子ども全員が荒れているわけではないし、優秀な学年の子ども全員が、優秀とは限りません。この、すごく当たり前のことが意外と見過ごされている気がします。

確かにETFなどの一部金融商品であれば、日本株というくくりも多少は有効かもしれませんが、日本株というひとくくりの言葉の中には、数多の日本企業の株式が存在しています。中には川底の砂金のように「キラリ」と光る企業がたくさんあります。

一方、新興国の株式に投資する場合は、どうしても「為替変動リスク」を考慮しなくてはなりません。この動きはお天気以上に読みにくく、確かに投資した企業の株が上昇したとしても、その間の為替状況によっては損失が出ることも十分、あります。

「良くわからないものには、投資をしない」これは、私が東京の資産運用会社にいたときに教わった言葉で、今でもすごく心に残っています。

郵便局やメガバンク窓口で売っている運用商品は、実際にどこに、投資がされているのでしょうか。投資信託であれば、どういう人が運用者で、どこの会社の株式を購入しているのでしょうか。たいせつなことは、郵便局や銀行は一切、元本を保証してくれません。

だからこそ、ひとくくりの言葉に惑わされずに、じっくり一つ一つを見極めていく丁寧さが必要だと感じます。

不動産に関しても、まったく一緒で、確かに今、首都圏の不動産という「ひとくくり」では上昇傾向ではありますが、個別に見ると価値が下がり続けている物件も相当数、存在しています。

不動産も、金融商品という性質を有する以上、「良くわからないものは購入しない」ことはもちろんですし、「憧れ」や「幸せな生活」などのイメージに惑わされず、将来を見据えた冷静な目線で、じっくりと選んでいただきたいと切に、思います。

不安の先延ばしをしない

2015年6月17日

ご夫妻ともに30歳前の若いクライアントさんのお話です。

お問い合わせをいただいたとき、未だお子様が小さいとのことでしたので、ご自宅近くのファミレスでお会いすることになりました。当日、1歳ちょっとの可愛い女の子を抱っこしてお越しいただきました。

私は、クライアントさんのお子さんを見るたびに、自分の子どもの小さい頃を思い出して、思わず好々爺のような笑顔になってしまいます。そのせいか、子ども受けはとても良く、「なかなか男の人にはなつかなくて」なんて子もすぐにじゃれ合うほどです。

さて、今回もコーヒーと紅茶をいただき、ざっくばらんな雰囲気でお探しの条件などを丁寧にヒアリングしていきました。お勤め先、ご年収、ご予算ともに現在のライフスタイルであれば特段、問題が無さそうです。

ところが、じっくりヒアリングしていくうちに、ご夫妻の漠然とした不安が顕在化してきました。それは「予算と買うタイミングは今で良いのか」ということでした。

現状、奥様が全力で子育てに向き合っているのでご主人の収入のみで家計を賄っており、もう一人お子さんが欲しいことを考えると、二人目を産んでひと段落して、奥様も働ける状態になってからの方が良いのでは、という考えが湧いてきました。

また、ご主人のお勤め先も雰囲気があまり良くなく、若いうちに転職していく方も比較的多いという状況も、今買うよりも数年後に理想の職場環境に落ち着いてからの方が良いのでは、という思いを後押しする要因のようです。

こうした漠然としたご不安を抱くお気持ちは、私も購入経験者としてもっともだと感じます。何しろ、年収の何倍ものレバレッジ(てこ)をかけて買う、大きなお買い物です。勢いや幸せなイメージだけで買うものではないし、買っていただきたくはありません。

私がお手伝いをできることは、不安の源泉を紐解いて根本原因を突き止めることと、住まいという商品を冷静に買う買わないをご検討いただけるように、他とは異なる性質にフォーカスをして、数値やデータでできるだけ客観的にお伝えをすることです。

人は生きるうえで、どこかには住まなくはなりません。賃貸にしろ、購入にしろ住居費は必ずかかる、という前提でお話いたします。

一般的な首都圏の相場を適用して、ファミリー世帯の住居費を月8~10万円とします。

・将来、病気や怪我、リストラや転職などのリスクに遭遇したとき大家さんは支払いを待ってくれないが、銀行は国策により住宅ローンの返済に融通を利かせてくれる

・万が一のことがあったとき、賃貸は残された家族が家賃を払い続けるが、購入だと保険機能により支払い免除となり、資産としてご家族の手元に残る(住居費がほとんど掛からないで住み続けられる)

今買う場合と将来、買う場合でどちらが良いかは、将来のことはわからないので正解はないとは思いますが、住宅ローンが借りられないと買えない高額商品の性質上、保険に加入できる健康体であることと、お勤め先が信用力が高いことはとても大切な要素です。

貸す側の立場に立ってみて、現在と将来の状況を比較して、どちらのほうが「借りられないリスクが低いか」という視点も重要ではないでしょうか。

不安というのは、実は「見えないもの」や「どうなるかわからないもの」といった漠然とした不確定な要素に対して、生じるものです。ですので、できるだけ客観的な指標を用いて「見える化」することで、冷静なご判断をしていただけるようになります。

いちばん、してはいけないことは結論が出ずに堂々巡りとなって、ま、いっかと「不安の先送り」をすることではないでしょうか。ご家族でしっかり考えた結果、賃貸でずっと暮らすというのは全然アリですが、だらだらとした賃貸生活は家賃の垂れ流しに過ぎません。

ひと月の住居費を10万円とすれば、毎年120万円の新車が一台、買えます。

生きる上では必ずかかる住居費。賃貸か購入かの結論を先延ばしして垂れ流し続けるか、資産として将来に向けてストックしていくかの違いは、時の経過とともに大きな差になって自身に還ってくるのではないでしょうか。

夢から覚める

2015年6月16日

昨日、テレビのニュースで見た不動産特集が気になりました。

現在、都心および利便性の高いエリアのマンションや戸建ての価格が上昇しています。一方で、都心から1時間以上電車に乗り、駅からはさらにバスに揺られて15分、という物件は値下がりを続けている、という内容でした。

それは、二極化する不動産市場においては当たり前のことですので、特段気にならないのですが、問題は「値下がりしている物件が、さもお買い得」かのように煽っているテレビ局の姿勢でした。

千葉県郊外の新築一戸建て。完成してもなかなか売れず、値下がり続けて遂に1000万円台に突入しました。そこで、子供が増えて手狭になったご家族が購入し、満足しているストーリーがご家族の笑顔とともに、流れます。

買うというのが、常に正しい選択でしょうか。

価値ある物件を購入できる資本力があれば、購入はアリだと思うのですが、「手狭になったから、広い家が手が届く値段だったから買う」という選択は、将来を見据えて慎重に検討する必要があるのではないでしょうか。

考えてもみれば、ライフステージにおいて、3~4LDKという広い空間を必要とする期間は意外と短いのです。結婚をして、子どもが生まれて、二人目が高校を卒業して巣立つと仮定すると、20年くらいでしょうか。

30歳で結婚した場合は、50歳過ぎには夫婦だけの生活に戻ります。その時、2階の2部屋は物置部屋になっていることを考えると、空間の価値とコストバランスが悪いように思うのです。

価値ある物件でしたらまだしも、購入した時よりも物件の価格がさらに下がって、買い手が付かないような状況になっていたら、どうでしょうか。すでに日本の人口は減少しており、首都圏は上昇していると言いつつ、減少に転じているエリアも多いのです。

ライスステージの中で一時、広い空間が必要な時期はあるので、その時に価値ある物件を購入できなければ、その間、賃貸に住むという選択肢も全然アリだと思います。その方が資産を守れるのではないでしょうか。

そして、夫婦だけになったら都心に近くて資産価値のある小さな物件を購入すれば良いのです。もしくは、現時点で価値ある小さな物件を購入して、人に貸して得た家賃収入を、郊外の広い住宅を借りる家賃に充当する、なんて方法もあるのではないでしょうか。

とかく、不動産や保険商品というのは、テレビCMを見てもわかるとおり「イメージに惑わされやすい商品」です。

不動産広告や建売メーカーのテレビCM(リハウスのようなCMも含む)の共通項は「幸せ」です。家を購入することにより、家族のよりどころが手に入ることを子どもの笑顔で示唆したり、そこで過ごす家族の成長物語やリッチな生活のイメージを示すなどして「幸せ」が手に入るのだと印象づけます。

幸せはプライスレスですから、高額の値付けがされている不動産の生臭さを中和することができます。

生命保険のCMはこの真逆です。やってくるかもしれない不幸せというシナリオをいかにリアリティをもって示すことができるかが、腕の見せ所です。アイドルなどを使った明るさの提示も不安の裏返すためのひとつの方法ですし、生保職員の熱心さが困った家族の不安を解きほぐすようなパターンもあります。

不幸は誰もが避けたいものです。ガンになったり事故で死んでしまったりしたとき、家族の生活が大変になってしまうかも、というイメージはそれに対する備えの必要性を印象づけます。

ストーリーは共感しやすく、またイメージも浮かびやすいのですが、危うさもあるということを認識しなければなりません。あなたの相手は、不動産ビジネスあるいは生命保険ビジネスをやっているのであって、慈善事業をやっているわけではないのです。

生命保険も不動産購入も株式取引も、どれも「金融商品」だとシビアに考えることが大切ではないでしょうか。夢から覚めて冷静に住宅ローンの購入を検討し、心配や不安にきちんと光をあてて保険を契約する人になりたいものです。

情けは人のためならず

2015年6月15日

昨日は東京工業大学のくらまえホールであった、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生の
講演を聞きました。

『自分にもできる少しだけの貢献』~1%はだれかのために~

http://iikaisha.org/pdf/event_20150614.pdf

前半は鎌田先生のお話、後半は元日本IBMで抜本的な改革を行い、業績をV字改革させた人と経営研究所所長の大久保寛司さんとの対談という、なんともすごい企画でした。

話は鎌田先生の壮絶な生い立ちからはじまり、東京医科歯科大学を卒業後、ぼろぼろの諏訪中央病院に赴任した理由から、その後の経営の黒字化、チェルノブイリ原発による放射能汚染地域に対する支援に至るまで、たいへん密度の濃い内容でした。

私の出身の信州は、いまでこそ長寿県として脚光を浴びて、マスメディアでも喧伝されていますが、鎌田先生が諏訪に赴任した40年ほど前、ちょうど私が生まれた頃は脳卒中で寝たきりになるひとがとても多く、家族が介護で疲弊する「不健康県」の代表でした。

当時の私の故郷の不健康な老後の要因は、しょっぱい野沢菜で白米をいただくという、炭水化物と塩分の取り過ぎという偏った食生活だったそうです。原因は明白だったのですが、長年、培ってきた食習慣を変える、というのは並大抵のことではありません。

鎌田先生は病院経営の立て直しや黒字化をする視点というよりも、「どうすれば健康で長生きできる人が増えて、地域が笑顔になるか」を追求する活動に尽力されました。いわゆる「草の根」的な活動で、毎晩公民館でお茶を飲みながらの車座での話し合いでした。

結果、減塩活動は諏訪地域のみならず県内全体の盛り上がりとなりました。思い返せば子どもの頃、母が父に「減塩、減塩」と薄味に慣れさせようとしたり、野菜たっぷりのお味噌汁が食卓に並んでいたことを思い出し、それが鎌田先生の活動だったことを知りました。

鎌田先生はそのうえ、現在介護の主流のデイケアサービスなども発案し、浸透させました。結果、地域や県内のみならず、病院の評判を聞きつけて東京や大阪といった大都市部からも先生の病院には患者が来るようになりました。

鎌田先生は地域も、ご自身の経営する病院も「健康」にしたわけですが、そこにはすべてに共通する本質的な「肝」がありました。

それは「相手の身になって考える」と「決してあきらめない粘り強さ」です。

後半の特別対談でも、大久保さんが日本IBMの経営を立て直した際の経験も交えて言及されていましたが、「どんなに良いこと、正しいことでも、自身が信頼される生き方をして、相手に配慮をした言動が無ければ、人に行動変容は起こせない」ということでした。

また、さらに面白かったのはダーウインの進化論にまで話が及び、人類は食べる、睡眠、種の保存、そして闘争という利己的な欲を本能的に持つ生き物だが、まったく利己的な種族よりも少し利他的な行動ができる種族の方が存続する、という側面があるそうです。

人の幸福度や健康度を図る調査でも、少しでも他者の歓びのために行動している人は、生きがいがあり幸せで、健康で長生きするという客観的なデータがあるほど、「誰かのお役に立つ」という歓びは生きるうえで重要な要素であることを再認識しました。

社団法人「住まい選びコンシェルジュ協会」の活動も、住まい選びの際にお役に立つ情報提供と信頼できるFP.、宅地建物取引士、そして銀行担当者とのご縁を紡ぐという、社会貢献性の高い業務ですが、活動が広く世の中に浸透していくために私自身、もっともっと精進しなくてはならない、と改めて感じました。

目先の利益を追わずに、人とのご縁を愉しむ

2015年6月14日

昨日は首都圏一円で住まいをお探し中のクライアントさんのところへ行ってきました。

 

リタイア後のご夫婦の終の棲家を、じっくりお探しになられたいとご依頼いただき、東京駅から1時間圏内で東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県と広範囲でお探しになられています。こうした広範囲の長期的なご依頼はまさに、当社団向けのオファーだと感じています。

 

このご夫妻もはじめは私のスタンスに懐疑的でした。現地を確認したりする際の移動にかかる交通費などの経費をいただかず、時間的なコストに関してもあまり頓着しない。しかも検討した結果、住み替えをしなくても良いという結論も全然アリなんです。

 

「そんなんで、商売になるんですか?」

「はい。家族も、社団職員も食えているんで、大丈夫ですよ」

 

私は、即答しました。というのも、一人ひとりのクライアントさんに本気で親身になって、その人のお役に立つことが仕事をする上での歓びである以上、「利益はちゃんと、あとからついてくる」からです。

 

この感覚、わかるでしょうか。仮に、目の前のクライアントさんはじっくり検討した結果、住み替えをしない、つまり私に利益をもたらさなかったとしても、知人の方をご紹介いただけることがあります。

 

もちろん、それを期待するわけではありません。ですが、結果としてそうなっていることがあります。旧来の日本型の経営と言うのでしょうか。日本企業の中でも数百年以上続いているいわゆる老舗の企業は、目先の利益を追わずに、人とのご縁を愉しんでいます。

 

私も、このクライアントさんにお会いするときは、とてもワクワクします。人生経験が豊富なご夫妻の、含蓄に富んだお話はすごく勉強になりますし、私にとってまさに、仕事の糧のみならず「人生の糧」になっていると実感します。

 

私は、それぞれのクライアントさん過ごす時間は、金銭的なものでは図ることのできない、それこそpricelessな「利益」をいただいていることを感じます。それがとても楽しくて、嬉しくて、ものすごく有難いと毎度のことながら、実感するのです。

 

「目先の利益を追わずに、人とのご縁を愉しむ」という、当社団のゆったりとしたビジネススタンスを疑いの目で見る人もいれば、共感していただける方もいらっしゃいます。ここがすごく面白いところで、どちらの目で見られるかで、実はその方自身が仕事や人とのご縁とどのように向き合って、人生を歩んでおられるのかが良く感じ取れるのです。

 

そうした点で、まさに「試金石」にもなっているように思います。

安心感にこだわった中古住宅の選び方

2015年6月12日

昨日初めてお会いしたクライアントさんは現在、埼玉県にお住まいの生後2か月の赤ちゃんを抱っこした若いご夫婦でした。

ご主人、奥様ともに地方の自然豊かな場所のご出身で、関東に土地勘が全くない中、都内勤務のご主人の通勤を考えて、はじめは茨城なども含めて首都圏広範囲でお探しでしたが、資産性やお好みなども考慮して横浜・湘南エリアで重点的に探すことになりました。

これまで、大手ハウスメーカーが集う住宅展示場や工務店に出向いて、土地を購入して注文建築を建てられようと試みて、実際に土地をご見学されてきたとのこと。しかし「新築プレミアム」が気になり、中古戸建も視野に入れて探すことにしました。

というのも、ご主人のご実家のお父様がいずれ同居することも考えて、住空間を柔軟に対応できるようにされたいご意向のためでした。建物はどんなにこだわりを持って建てても、いまの日本の不動産市場では約25年で価値が0に収束することを考慮した結果です。

築年が25年以上の中古戸建は、土地のみほぼ同価格で住めるとすれば、とてもお買い得ではないでしょうか。あとは、建物に精通したプロによるホームインスペクション(住宅診断)制度を利用して、購入後に後悔の無い住まい選びをしていただきたいと思います。

まだ小さくて可愛い赤ちゃんを連れて、奥様も子育てでお疲れの時期、遠方からの住まい選びはほんとうにたいへんかとお察しいたしますので、調べられたいことはお気軽にご相談くださいませ。

私も、小5の息子と小1の娘を持つ父親ですが、生後2ヶ月の息子と産後疲れの妻とともに家探しをしたとき、とてもたいへんだったことを覚えていますので、どうぞ私を手足としてご利用いただければと存じます。

○○様、今後とも宜しくお願い致します。

(参考)ホームインスペクションとは?

・高レベルな検査精度と 100項目を超える独自のチェックリストで、入居後に発生しうるトラブルを未然に防げる

・「欠陥住宅」「買ってはいけない住宅」をつかむリスクを減らせる

・建物に問題がないか、専門家がチェックすることで安心感が増す

・リフォームや修繕に「いつごろ」「どこに」「いくらくらいのお金がかかるのか」がわかる

・中古住宅のメリット・デメリットを知った上で判断できる

・ホームインスペクターの知識・経験に基づく、買い手側の立場で見た報告・アドバイスを受けられる

・ご依頼者と売主の今後の関係に配慮しつつ、冷静かつ的確なコミュニケーションが行われる

・結果の概要がその場でわかるほか、詳細報告書がお手元に届き、住宅資産価値を維持するための大切なデータ「住宅履歴書」として保管できる

心地よい場所

2015年6月7日

昨夜は高校の同級会があり、昨日から信州に滞在しています。

横浜から高速で約3時間。今春、首都高速の中央環状線が全通したり、圏央道が藤沢から関越道まで繋がったので相当、神奈川県と長野県の時間距離が近くなった感覚です。もう、あの環八の大渋滞にはまって動けなくなることも無く、とても快適なドライブでした。

3年ぶりに会った同級生は変わっておらず、高校時代のまんまの笑顔で旧交を深めました。恩師は82歳になってもまだまだお元気で、習い始めて間もない尺八を披露していただきました。

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生まれ育った場所の空気感は、いいですね。高速を走らせ、トンネルを抜けて軽井沢に入った途端、私を育んでくれた山、川、そして清浄な水や空気からたくさんのエネルギーをいただき、体が歓んでいるのを感じます。

住まい選びのお手伝いをする際も、クライアントさんにはご主人、奥様それぞれの生まれ育った環境をじっくりお伺いしています。慣れ親しんだ地形や雰囲気が、住み心地にとても影響することを体感しているからです。

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横浜はすでに、汗ばむ陽気で初夏の様相ですが信州はまさに今、田植えを終えたばかりでこれから遅く短い春を謳歌するところです♪

木の国、和歌山

2015年6月6日

昨日は和歌山県庁の方と打合せをしました。8年ほど前の東京の資産運用会社時代、全国200か所以上の自治体を視察した際に大変お世話になった方です。ご縁とは不思議なもので、
ここのところ連日、資産運用会社時代の方と奇跡的な再会をしています。

本日、6月6日(土)~7日(日)に横浜赤レンガ倉庫で開催される、建築家31人×3works Vol.18というイベントサポーターとして来られたとのことで、関内にある創作和食の隠れ家的な空間で、赤ワインをいただきシェフの料理に舌鼓を打ちつつ、旧交を深めました。

和歌山は「紀の国」をもじって「木の国」とも言われ、森林率は77%、都道府県森林偏差値は60%、良質なスギやヒノキなどの建材を供給している森林王国です。今回の赤レンガのイベントは、和歌山の木に惚れ込んだ建築家の方々が企画されたそうです。

良い森のある川には魚がたくさん住むことから「魚住林」という言葉があるくらい、森と川は切っても切れない関係があります。和歌山は良質な森林を有するので、信州で生まれ育った私も驚くほど、きれいな川が流れており、視察の時は思わず真っ裸になって泳ぎました。

古座川

話は視察の時のよもやま話から、建材の話になりました。いまは無垢材というと、若い方を中心に人気がありますが戦後の高度経済成長期からバブルの頃までの一時期、天然材が敬遠され、合成木材が流行ったことがありました。

大量生産、大量消費社会が礼賛されていた当時は、あらゆるものが工業規格製品のように画一化されていった時代でした。「曲がったキュウリ」が店頭に並ばなくなったり、学校教育も管理教育により一定の枠にはめられた子どもたちが大量生産されていました。

「友達100人出来るかな」とか「好き嫌いなく何でも食べる」のが良い子という暗黙の押し付けが学校にはあって、「好き嫌い」というその人独自の感性を封印されることで、大きな会社や工場でどんな人とも働ける、効率的な大人が大量生産されていたように思います。

そのように育てられた、戦後育ちの人たちが好んだのが、規格生産された工業製品で、自然のものが敬遠された結果、建材でも合成木材がもてはやされ、無垢の天然材はあまり使われなくなったのではないでしょうか。

考えてみれば乾燥して割れたり反ったりするのは、それぞれの木が持つ独特の個性で、それを活かすのが建築家であり、大工さんや職人さんの腕です。合成木材は割れたり反ったりしない分、使い勝手は良いのでしょうが、味気が無いようにも感じます。

いま、住まい選びをしている20~30代の若いご夫婦やその子どもさんたちは、無垢のフローリングや柱や梁を見ると、キラキラと目が輝いて、すごくワクワクしてくるのがわかります。今後はますます「木の国、和歌山」の本領が発揮される時代になりそうです!

やっぱり、人が好き

2015年6月5日

昨日は東京の資産運用会社で共に働いた同僚と6年ぶりに再会をしました。

彼とは会社の同僚としてだけではなく、世界各国から集まった屈強な方々と100㎞の山道を夜通し走りぬくチャリティマラソン「オックスファム・トレイル・ウオーカー・ジャパン」でも何度か共に走りぬいた同志でした。

彼とは再開の握手を交わした瞬間、「おっ」と思うほどにっこりと笑って、目の輝きから相当、充実した良質な時間を過ごしてきたことが感じ取れ、皇居の緑が眼前に迫るホテルのラウンジはとても落ち着いた空間で、じっくりと話ができました。

ラメール

いまでも資産運用会社で働く彼と、不動産を扱う私の話は、意外なほどに共通項が多く、ひとしきり共感の相槌を打ちあいながら、終始笑顔で話をしました。共通項とは、扱うものは違えど「人が好き」ということでした。

彼も、やっぱり人が好きで、常にクライアントさんの事ばかりを考えています。ですので結局、今回の話もお互いの商品やサービスの話にはほとんど言及せず、終始お互いの人生観やクライアントさんとのよもやま話に華が咲いていました。

結局、どのような商品やサービスを扱ったとしても、「お客様と営業マン」という、ただ商品やサービスだけで繋がった関係を超えて、「クライアントさんの生活や人生をより善くするお手伝いがしたい」という情熱を持っているかが、大きな違いだと再認識しました。

「商品やサービスをいかに売って儲けるか」という殻を破って、「目の前にいるこの人のために、いかにお役に立てるか」という熱い気持ちが湧いてきて初めて、人は実力以上の力を発揮して、ほんとうに面白い仕事ができるようになるのだと感じます。

まずはお気軽に ご相談ください

※勉強会・相談において商品やサービスの売込等は一切、行っておりません。

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